2018-03-06

コインランドリーが「いい時間を探す」場所になるーLaundry&Style Glanz桃井【PR】

コインランドリーと聞くと、街の片隅や銭湯のそば、こじんまりとした店内に洗濯機が並ぶ、昔ながらの光景を思い浮かべる人も多いはず。今や洗濯機は一家に一台が当たり前となり、その役目は下火になりつつあるかと思いきや、コインランドリー市場は緩やかに拡大しているとのこと。そこには、現代の生活ならではの理由があるようです。2017年6月に西荻ラバーズフェスの会場でもある原っぱ公園の近くにオープンした『Laundry&Style Glanz桃井』。ただの「洗濯場所」ではなく、今、そしてこれからの社会において、コインランドリーだからこそできることとは。地域と人に目を向けたサービスについて、株式会社OKULABの店舗管理・統括担当、佐藤佳見さんにお話を伺いました。

取材:前澤夏子、近藤苑子
構成・文:前澤夏子
撮影:坂田誠(インタビュー)、小林真梨子(店舗)


コインランドリーがつくり出す時間

―まずは、OKULABさんがコインランドリー事業をはじめたきっかけや経緯をお聞かせください。

コインランドリーは50年以上の歴史のある産業ですが、今でもその市場は緩やかに伸び続けています。10年以上前にできたコインランドリーでも、掃除や管理が行き届いてきれいなお店はあるけれど、それでもまだちょっと行きにくく感じる点が多々見受けられました。そういったことをふまえて、伸びている市場に対してもっと顧客目線の事業展開ができたら、この市場はさらに広げられるんじゃないかと考えました。
それから、生活者の「可処分時間」、自分が好きなように有効に使える時間をいかに多くするかは大切です。例えば買い物に行く途中にコインランドリーがあれば、買い物時間で洗濯を済ませ、時短ができます。例えば、洗濯に2時間かけていたのを、そのまま家族との時間にしたり、お酒を飲む時間にしたり、趣味の時間にしたり…そうした場合、経済効果や幸福度はかなりアップするのではないかと思っています。


株式会社OKULABのコインランドリー事業で店舗管理・統括を担当している佐藤佳見さん。

いろいろ理由はあるのですが、その中でも一番気になっていたのは、「洗濯は労働」と言う人がかなり多いこと。料理は「おいしい」という反応が返ってくる。でも洗濯はきれいにしても、家族から「わぁキレイ」という反応はもらえないわけです。掃除は今やロボットがやってくれるし、料理も皿洗いは嫌だけど食洗器があるし。食と掃除というものには何らかの解決策があります。衣類においては何かというと、レンタルウェアか、クリーニングか、洗濯機。その中でも洗濯機で洗うということはかなりのストレスがかかります。そのストレスを減らすもの…衣料に関わる、もしくはメンテナンスする、洗う・きれいにする仕事はもっと必要じゃないか、とも考えました。
あとはもう本当に点の話ですけど、ふとんが洗えてフカフカになるのはとっても気持ちがいいんです(笑)。業務用の機械で洗って乾燥させるので、天日干しとか家の乾燥機と比べて、仕上がりは全然違いますね。とても高い機械ですけど、自宅に入れたいくらい(笑)。そういったことも、生活をちょっとだけ豊かにするお手伝いになるかと思います。想いの部分と、ビジネス的な背景がうまく合致して、この事業を展開できています。


桃井店の乾さんと自慢の業務用洗濯乾燥機。自宅では洗濯の難しい布団も余裕の大容量。乾燥はガス式なので、自然乾燥や柔軟剤とは比べものにならないくらい”フカフカ”に!

ふとん丸洗い、乾燥だけ、コーヒーを1杯…使い方はあなた次第!

―ぜひおすすめしたい、サービスの特色はありますか?

都市部のコインランドリーって、昔からの慣習もあるのか、基本的に10坪くらいの広さのお店が多いんです。機械も少なくて、お客様が一人たたんでいたらもう一人は無理、という利便性の悪さがありました。うちの店舗は全て、だいたい20坪以上で展開していまして、お客様の使い勝手のよさには自信があります。広い場所でお客様同士がぶつからず、行き来が楽にできます。あと、スタッフが店舗を掃除する時やお客様の洗濯物を触る時には、手あかや汚れをつけないように、必ずゴム手袋をしています。衛生管理にはこだわって、気をつけています。それから今後、さらにお客様に便利なサービスも構想中です。

―今後もお客様の声を聞きながらサービスの工夫をしていく可能性があるのでしょうか。

この地域にせっかく出店させてもらったからには、このお店の立ち位置や使い方は、お客様に決めてもらうのが一番いいと考えています。例えばここ(桃井店)で、。洗濯は自分の家でして、乾燥はここでするというお客様が多ければ、このお店の近くにもう一つ店舗を出すことになったら乾燥機を多く入れます。他のお店では、ある程度決まったパッケージで機械を設置していますが、うちは店舗によってかなり変えています。


従来の店舗のおよそ2倍の広さの店舗。黄色いマシンはガス乾燥機で、乾燥だけの利用者も多いそう。

―他の店舗に見られるようにカフェが併設されていると、毎日行くことで顔なじみができて、その地域にしかないコミュニティも生まれてきそうですね。

ここ(桃井店)は、ファミリーマートさんにイートインスペースがあるので、洗濯している間、そこで食事をしたりできますよね。コーヒーもすごく美味しいですし。ファミリーマートさんもすごく協力的で、ありがたいですね。うちもファミリーマートさんに対して、感謝と協力は惜しまないようにしています。隣に明るいファミリーマートさんがいてくれて、お互いに24時間営業なので、たとえ夜でもお客様は不安にならないと思います。もちろん、店舗はセキュリティカメラで24時間監視も行っています。

―そういったことも、特に女性としては、安心感がありますね。その他、おすすめしたいコインランドリーの生活への取り込み方はありますか?

ふとんとか、家で洗えないものを出してみたら、そのよさはわかっていただけると思いますね。ダニの死がいは掃除機で吸おうとしても繊維の奥に落ちてしまうし、汗も吸えない。紫外線の掃除機でも取り除けないものが多々あります。利用可能なふとんの種類の説明をあらかじめ確認していただいた上で、お店の洗濯機を使っていただくと、本当に虜(とりこ)になると思いますよ。あとはラグマット、カーテン、シーツなどもおすすめです。シーツって干すのめんどくさいですよね。マンションの外壁に干しても汚れちゃうし、シーツ1枚干すと幅を取って他のものが干せないじゃないですか。そして、スニーカーも。革製品とかスエード性でなければ靴専用の洗濯機が使えます。上履きとかランニングシューズなどは、いいんじゃないでしょうか。

お店の使い方としておすすめなのは、やはりすべての洗濯物を一手に承れることです。衣料であれば着物も。例えば成人式で、購入した着物や袴を着て家族とお食事に行って、ご両親もおしゃれをして…それらを全て一式クリーニングに出せます。その前後の洋服や靴はコインランドリーへ。バタバタと忙しい中、クリーニング屋行って、家で洗濯して・・・あちこちに分散するのではなくて、うちのお店で全部済みます。夜な夜な娘の成長に涙してきたお父さんもふとんの臭いが気になったら、ふとんも洗ってしまうと(笑)。

―それぞれの生活や都合に合わせてお店を活用できそうですね!ここまでサービスを確立するのに、苦労もあったのでは。

コインランドリー事業をはじめた頃に苦労したことは、洗えると思ったものが洗えなかった場合のお客様への説明対応でした。みなさん最初は何が洗えるのかわからずに洗濯したいものをお店に持ってこられるし、洗えずに持ち帰らせることはさせたくなかったのです。洗えない悩みを少しでもなくすために、いろいろな種類の洗濯物を洗える機械をそろえたお店を出す必要がありました。試行錯誤してきた結果が今の形です。


昨年6月にオープンした『Laundry&Style Glanz桃井』。隣にはコンビニがあるほか、Free Wi-Fiも利用できるのでついつい長居してしまいそう。

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