2018-03-13

自転車屋稼業101年。変わらないこと、受け継がれていくことの尊さとー和田サイクル【PR】

ぶっちゃけ、原っぱ公園は西荻窪なのか問題

ー和田さんは西荻生まれ、西荻育ちですよね?

そう、俺はここで生まれてるから。

ー実は、西荻ラバーズフェスを原っぱ公園でやるって決まった時に、地元の方から「あそこは荻窪だ」って言われたらしいんですけど(笑)西荻生まれ、西荻育ちの和田さんとしては、西荻窪ってどこからどこまでだと思われますか?

ここ(和田サイクル)からは西荻窪駅がいちばん近いからさ。でも、ぎりぎりなんだよね。上井草からも歩けるし。俺、テレビにも6、7回は出たことあるんだけど、『アド街ック天国』の上井草の回に出たことがある(笑)。

ーそうなんですか(笑)。原っぱ公園のあたりが上井草とか、西荻とか、荻窪とかいろんなエリアのちょうど境目になっている、緩衝地帯のようなものなんですね。


店の看板犬サリーちゃん。近隣住民の犬の散歩コースでもある原っぱ公園。和田さんのドッグブログにはサリーちゃんとそのお友だちも多数登場している。なお、ドッグブログはほぼ毎日更新されており、お店のブログより更新頻度は高い。

受け継ぐこと。先代から受け取り、次代へ渡すこと

ー和田さんが考える、西荻のいいところは何ですか?

改めて聞かれるとね(笑)。他に住んだことがないから(笑)

ー以前、お電話で「夜は祭囃子の練習があるから」というお話をされていましたが、お祭りやそれを担うコミュニティが残っている地域だなと感じます。私も地元に帰ればお祭りはありますけど、大学時代を過ごした神戸にはそういうものがなかったんですよね。それに比べると、東京のこのあたりのエリアにはまだそういう文化が残っている。うちの母が遊びに来た時に「八百屋さんがこんなにたくさんある!」ととても驚いていて、実は私の地元には八百屋さんはもうほとんど残っていないんですよ。いろんな街を転々としている身からすると、昔ながらの良いところが残っている、本当に下町みたいな雰囲気がいいなあと思いますね。

お祭りとか好きなの?

ー地元のお祭りはすごい好きですね!山車に天狗や獅子舞も出て、とてもにぎやかで。

こっちも1月はあちこちで獅子舞呼ばれてさ。俺は獅子舞じゃなくて、笛と太鼓だけど。笛がいなくなっちゃうと、祭囃子はダメになっちゃう。俺が後継者を育てないとダメだから、小学校でもお囃子を教えたりしてるんだけど……お囃子やらない(笑)?月に2回練習してるから。

ーやりましょうか!音感とリズム感には自信があります(笑)若い担い手はなかなかいらっしゃらないんですか?

小学生に教えるじゃない?でも中学生になるとさ、部活だの勉強だので忙しくなっちゃって、来なくなっちゃうんだよね。

ー大人になってから移り住んできて、街のこういう雰囲気を感じて、もう少し街に馴染みたいなと思う方もいるのかな、と思います。私自身、せっかくコミュニティがあるから、その一員として認められたいなという気持ちがあって、この西荻ラバーズフェスの実行委員をはじめているところもあるので。絶対みんな「何かやりたい」と思っていると思います。ちなみに、女性でもいいんですか?

それが女性の方が多いんだよ!

ーそうなんですか!実行委員もボランティアさんも実は男性より女性が多いんですよ!

ちょっと待ってて!
(と、パソコンを持ってきて、祭囃子の動画を見せてくれる和田さん。)

こういうものも残していかないとさ。特に笛がいないとダメだから。

ーメロディー(主旋律)がなくなっちゃいますもんね。


見事な笛を披露してくれた和田さん。和田サイクルの店主であると同時に、井草囃子の担い手の一人でもある。

ーいい音ですね。でもそれを30分くらい演奏し続けるって大変ですね!

たくさん、いろんな曲があるからさ。これを残していかないと。

ーそれも小学校で教えてもらって…。

でも笛は小学生にはまだちょっと早いかな。小学校では太鼓を教えてるよ。

ーいずれにせよ、せっかく小学校でお囃子に触れる機会があっても、一度離れてしまうとなかなか戻ってくるきっかけがないんですね…。実行委員にも管楽器をやっていた子がいた気がするので、声をかけてみますね!

ぜひ練習見にきてよ!


今日も和田サイクルの変わらぬ1日がはじまる。今回は「変わらないこと/受け継がれていくこと」の尊さを感じた。和田サイクルも、祭囃子も、この西荻窪で変わらず受け継がれていってほしいものの一つ。

– – – – – SHOP DATA – – – – –
和田サイクル
〒167-0034 東京都杉並区桃井4-1-1
Tel:03-3399-3741
営業時間:13:00〜21:00
定休日:火曜・水曜
アクセス: JR西荻窪駅より徒歩15分
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★次回はいよいよ最終回、3/17(土)更新予定!地酒の専門店としても有名な『三ツ矢酒店』で、戦後の街の様子から、お店の変遷まで、たっぷりとお話を伺いました!

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