2018-02-20

変化する時代と街とともに歩むールミネ荻窪【PR】

『西荻ラバーズフェス』に第1回から継続して協賛いただいている企業の一つが『ルミネ荻窪』。街の顔、街の入口である駅に直結するステーションビルとして36年間街を見守ってきたのもまた『ルミネ荻窪』です。こちらで月に数回、日曜日と月曜日に『なみイチ』というイベントが行われていることをご存知でしょうか?荻窪駅改札とB1出入り口のスペースで、西荻窪をはじめ、杉並区の個性的なショップが代わる代わる出店してにぎわいを見せています。なぜ『ルミネ荻窪』がこのような取り組みをはじめたのか、今回は担当の加藤真子さん、冨井知紗子さんに詳しくお話を伺いました。

取材:小林真梨子、前澤夏子
構成・文:小林真梨子
撮影:坂田誠


街の人に支えられて36年…、地域密着型店舗の『ルミネ荻窪』

―『ルミネ荻窪』さんはオープンされてから実に36年ということですが、オープン当時はどんな様子だったんですか?

加藤:建物自体は36年前のオープン当初のまま、フロアの数も変わっていません。オープン当時はファッションとレストランのみで構成されていたと聞いていて、当時としてはキラキラしたビルだったのではないかと思います。そこからお客様のニーズに合わせて食品を強化するなどした変遷があるのかなと。

冨井:そうですね、他の『ルミネ』にもレストランはありますが、お惣菜売り場がある店舗は少ないですね。立川と荻窪、北千住などは地域密着型の店舗で、生活関係のショップさんが入ってくることが多いですね。

加藤:これはオープンした時のガイドです。


オープン当時のフロアガイド。時代や地域のニーズに合わせて提供する価値を変えてきた。

―こうやって見ているとオープン当初からお付き合いが続いているお店もいくつかありますが、他の店舗と比べても、荻窪店さんは地域密着型なんですか?

加藤:そうですね。荻窪店はお客様の7割が杉並区にお住まいで、ほぼ地元の方たちに支えられているので、「地元の方によろこんでいただけるお店って何だろう」と常に考えています。

―中に入っているテナントさんも、やはり荻窪ならでは?

加藤:レストランは特徴的だと思います。例えば、新宿店と比較しても、カジュアルというよりしっかりお食事ができる「ちょっといいお店」が多いですね。おじいちゃんからお孫さんまで、ご家族みんなで食事しているシーンは私たちもよくレストランフロアでお見かけします。36年前から使ってくれているおじいちゃんおばあちゃんと、その子どもや孫世代の若い夫婦とが一緒になって使っていただいているんだと思います。こういった利用のされ方は都心の店舗ではあまり見かけないかなと思います。

『なみイチ』が立ち上げられたきっかけ

-それでは、荻窪店さん独自の取り組みである『なみイチ』についてですが、このような取り組みをはじめることになった転機は何だったんですか?

加藤:『ルミネ荻窪』は30年以上営業をしてきたわけですが、お客様と一緒に私たちも歳をとってしまって、新しい世代お客様に足を運んでいただけていないという課題がありました。もちろん今来てくださっているお客様を大切にしながらも、新しいお客様を開拓していこう、と変革をはじめたのがちょうど2015年頃のことでした。
その過程で、地元のお客様のリアルな声を聞くためにグループインタビューを行いました。そこで「店頭の代わり映えがしない」とか、特に的確だったのが「絶妙にズレてる」といったご意見をいただき、今の荻窪店が若い方たちにとってはあまり響いていないということが分かって…。「今日行ったら地元のこういうお店が、また次に行ったらこういうお店が」という代わり映え、「いつ行っても何かやっていて楽しい」という新しい発見を提供できれば、その解決策になるのではないかなと思って『なみイチ』をはじめました。
イベントを行った時にアンケートをすると、地元愛が強い人が多いというか、地元に関心がある人がすごく多い。さらに、地元が好きだけど、意外に知らないこともたくさんある、ということも分かっていたので、『ルミネ』という場所を使っていただいて、杉並のよさを地元の人や、他のエリアから来る人にも知ってもらえるような取り組みにしたいと考えています。


今回お話を聞かせてくれた『なみイチ』を担当している加藤さん(左)、冨井さん(右)。

『なみイチ』が新たなつながりを生む場に

―お店の情報はどうやって収集しているんですか?

冨井:最近はInstagramを活用しています。最近はハッシュタグをフォローできるので、例えば「#西荻窪カフェ」というハッシュタグをフォローして、いいなと思ったお店は、全部Googleマップにピン止めして、実際に歩いています。

―ではInstagramで「#西荻窪カフェ」とタグ付けして投稿すれば拾ってもらえる?

加藤:拾います(笑)あとは、『なみイチ』をはじめた時の出店者さんからご紹介いただいてつながっていくということもあり、それも地元ならではだなと思います。
それから、イーワイトレーディングさんが『なみイチ』に出店されていた際にターコイズさんと出会って、それがきっかけでターコイズさんがイーワイトレーディングさんのドライフルーツを使ってパウンドケーキを作って…ということもあって。元々のつながりもあるけれど、『なみイチ』を介してつながるという事例ができたのは『なみイチ』をやってすごくよかったなと思う部分です。お客様に対してよろこんでもらえるようにと思ってはじめたことが、思いもよらなかった産物というか、出店者さん同士がつながって新しい商品ができることもあるんだな、という発見がありました。出店者さんとお客様をつなぐのもそうですし、出店者さん同士をつなぐというのも『ルミネ』だからこそできることなのかな、と実際やってみて思いますね。
あと、人のあったかさを感じます。みなさん優しいなあ…って。『なみイチ』に出店いただいたお店にはプライベートでも友人を連れて行きたくなるというか、実際に行ってます(笑)

―自分の友人や家族に紹介したいと思える商品やサービスこそ本当にいいものだと言いますよね。今のお話を聞いて、『なみイチ』に出店されているお店を本当に愛してくださっているんだなと思いました。


『なみイチ』を介して思いもよらないつながりができたことがうれしいという加藤さん。

【NEXT:駅は「街の顔」だから、これからも地域と共に】

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