Oi-SKALL MATESインタビュー 〜西荻発の偉大なるPUNK/SKA BANDと西荻の関わりとは!?〜
『西荻ラバーズフェス 2018』のステージのトリを飾って頂くOi-SKALL MATES。
彼らは、もう22年も西荻窪を拠点としてバンド活動をしている、西荻発の偉大なるPUNK/SKA BANDです。エンターテインメント性抜群のライブで老若男女様々なお客さんを沸かせ、国内のライブハウスや大型フェス・海外ツアーなど精力的に活動、直近ではメキシコとアメリカでもライブを行っています。そんなOi-SKALL MATESのフロントマンであるWATARU BUSTERさんに、西荻某所で、西荻ラバーズフェスについてや、西荻の街との関わり、結成のきっかけなど、幅広くお話を伺いました。
取材協力:家庭料理とお酒 iitoco、椿
取材/文:高城梨理世、前澤夏子
撮影:大馬渡恵
西荻窪との関わり
―まず、西荻ラバーズフェスはどんなイメージですか?
去年、吉野くん(注:eastern youthのボーカル吉野寿さんのソロプロジェクトoutside yoshino)が出るということを噂では聞いていたので…「あぁ、吉野くんが出られるんや~」と(笑)
吉野くんもこの界隈で、大先輩ですからね。(行きつけの店、椿さんでも)たまにバッティングします。
―WATARU BUSTERさんの行きつけのお店、「椿」の前で
―吉野さんも出られたということで出演承諾してくださった?
いや、僕も西荻窪に15年住んでおって、西荻の歌も結構歌っとるんで、西荻に関するものには何でも首を突っ込みたくなるんです。
例えば「モヤモヤさ◯◯◯ず」で第1回目の西荻特集の時に僕ら(Oi-SKALL MATES)の「オ」の字も出なかったんで「なんや~」と思ったら、2回目ではがっつり曲も使ってもらったし名前も出してもらったもんで、嬉しかった。
何なら、17時にかかる音楽も僕らの音楽にしてもらいたいくらいです(笑)
―それ、超テンション上がりますね!西荻のどういったところが好きですか?
中央線の新宿から吉祥寺までの間で一番田舎やと思うんです。まぁ、お店はコロコロ変わるかもしれないけど。まぁ(全部の場所に)住んだことないから、「住んだら都」かもわからへんけど…「田舎やな~」と(笑)
「あそこはあれがあるし、あそこにはあれもあるけど、西荻にはねぇやん!でもまぁいっか」みたいな。だから、西荻にドン・キホーテとかできたら、嫌やな(笑) 吉祥寺にはとうとうできてしもうた。
ま、西荻は大丈夫や。あんまりギャーギャーしてないからね。
―西荻に住んでいらした時は、どんな感じで暮らしていたんですか?
一番はじめに住んでたときは、桃井原っぱ公園のもろ近辺で。もう、目の前くらい。昔あの辺、日産の工場だったんですけど。
西荻駅前のカラオケ館も無く、前はパチンコ屋だったね。今野書店のところもパチンコ屋だったし。
僕、生まれは品川の下町の方なんだけど、育ちは高井戸なんですよ。
―西荻に住んだきっかけは?
たまたまね、その時にやってたバンドの練習場所が西荻で。
僕、そのときは国立に住んでたんですよ。で、通うのめんどくさいから引っ越した。
通ってた飲み屋さんも西荻窪ばっかりだった。例えば戎。それで、「もうここでいい」と。
―取材協力店、「家庭料理とお酒 iitoco」でお湯割りを片手に
Oi-SKALL MATESをはじめたきっかけ
―Oi-SKALL MATESを始めたきっかけを、改めておうかがいできますか?
違うバンドの仲がいい者同士が、集まって始めました。
たまたま先輩のスカフレイムス(THE SKA FLAMES)というバンドのライブが渋谷であったのを聞きに行って、その後、興奮さめやらぬまま下北沢の庄屋で朝まで飲んでて、「ああいうバンドやりたいね」ということになって。(THE SKA FLAMESと)全然似てませんけど(笑)
―その後、今は皆さん住んでる場所もバラバラで、22年も続けていらっしゃる秘訣はありますか?
僕も聞きたいくらいです(笑)でもま、やめる理由が無いですからね。
まだミュージック◯◯◯ションにも出てないし、紅白にも出てないから(笑)
―ずっとUENで練習していらっしゃるんですか?
そうそう。もう22年。
―昔ながらのスタジオですよね。もっと新しいスタジオもあるなかで、UENをずっと使っているのはなぜですか?
俺からしたらきれいな方ですよ。(新しいスタジオは)逆に使いにくいんよ。俺らが若い頃は、あんなピカピカなスタジオは無かったんよ。
あそこでコンサートもやったことありますよ。(以前は)海外から来たパンクバンドもライブやったことあるよ。
(ここ22年で)スタッフもそんな変わってへん。3人くらい変わってないんちゃうかな。
西荻に似合う曲とは?
―Oi-SKALL MATESさんの曲で、西荻の曲が2曲あると思うのですが、どういう思いで作られたんですか?
それはもう西荻のリアルな雰囲気が伝わるやつです(笑)まぁ1曲はインストですけど。
(『Nishiogi Tokyo』は)「ジュリアナ・東京」を「西荻・東京」って言い換えただけ(笑) 出だしだけやけどね。いや、普通に始まるのも恥ずかしいなと思って何か(いい出だしが)無いかなと思って。あの「ジュリアナ・東京」のニュアンスを入れた(笑)
―あの曲を桃井原っぱ公園で聞くのをすごく楽しみにしてます(笑)
西荻の曲、1曲もやらんかったりしてね(笑)
―それはあるんじゃないかと思ってました!(笑) お客さんも「いついつ!?」って待っていて、「やらんかったー」ってツイッターにつぶやくという(笑)
―ご自身の曲の他に、西荻ってこういう音楽が合うなというイメージはありますか?
西荻窪には、昔WATTSというライブハウスがあったんです。
僕らも、オイスカやる前はパンクバンドとかハードコアとかで育ってるもんでよく行きました。西荻窪と言ったら、西荻WATTSですね。
最後に住んだ家が、西友の真裏で近所やったんでね。お世話になりましたよ、本当に。
WATTSでもオイスカ(ライブ)やったことあるんやで。
西荻ラバーズフェスの来場者へ向けて
―最後に、意気込みというか、会場に来る人たちへ一言、お願いします。
(前日17日もコンサートなので)きっと僕らは二日酔いなので、まぁみんなも前日は土曜日で飲むだろうから…
―会場でお酒も売ってるので、けっこうベロンベロンの人もいます(笑)
じゃあ、みんなで迎え酒でもして、次の月曜日もダメにしましょう。仕事もダメにして(笑)
―親子連れも多いので、親子で楽しんでくれればとも思っています。
22年やってるので親子で来てくれる人たちもいて、(バンド)結成した頃に3歳だった子が(当時)お母さんと来とって、(その後も)お父さんとお母さんどっちかと来ていて…。
今はその子が彼女を連れて来てくれますよ。
―すごい…いいお話。フェスでもそういうのがまた生まれたらいいですね。
―本当に今日はありがとうございました。みんな、すごく楽しみにしています!
前の日の町田、やめとかへんか?(笑) 3日間くらい酒抜いて、西荻ラバーズフェスの昼から行って、そこから酒飲みながらやった方が僕はベストな気がする(笑)